精神疾患のある方のベースとなる治療法が
「薬物療法」
になるのですが、精神疾患を持った方への投薬は
一筋縄ではいきません。
「お薬飲もうね」
と言って飲んでくれる患者さんばかりではありません。
服薬を拒否してくる患者さんもいるわけです。
こんな時、看護師としては頭を抱えますよね。
今回はそんな時の有効な方法や、
患者さんを不快な思いにさせない方法、
患者さんに納得してもらえる方法をまとめました。
先に聞く。先に患者さんの話を聞いてあげる。
患者さんの悩みや困りごとを先に聞くことが
何よりも大切になってきます。
作戦といったら言い方が悪いですけど、作戦としては
先に悩みを聞いて相談に乗り、患者さんから、
「この看護師の言う事は聞ける」
と思ってもらい、服薬をしてもらう作戦です。
強引になれば強引になるほど良くありません。
焦らずに話を聞いてあげることがポイントになります。
患者さんの悩みが複数ある場合はすべて聞き終わってから
服薬をしてもらうようにお願いしてみます。
そうして自然に服薬をしてもらう事で患者さんとの
信頼関係にもつながりますし、何よりも患者さんに
不快な思いをさせなくて済みます。
会話の例
ここでは分かりやすく、会話の例を挙げてみます。
A看護師:最近お困りのことはありませんか?
患者さん:最近、怖い夢を見るんですよね。。。
A看護師:どんな夢を見るんですか?
患者さん:例えば、自分が襲われる夢だったり、色々と。
A看護師:なるほど。それはつらいですね。
A看護師:明日一緒に先生に相談してみましょうか?
患者さん:そうしましょう。
A看護師:他には困っていること、悩みはありますか?
患者さん:最近、足がムズムズするんですよ。。。
A看護師:なるほど。動きたくなっちゃう感じですか?
患者さん:なんか虫がはうような感じがあって。。。
患者さん:それで動かずにはいられないんです。
A看護師:それはつらいですね。
A看護師:この件も一緒に明日先生に相談してみましょう
患者さん:そうしましょう。ありがとうございます。
A看護師:他には困っていること、悩みはありますか?
患者さん:特にないです。
A看護師:そしたら、今お薬飲めそうですか?
患者さん:分かりました。水を持ってきてください。
ここでポイントなのが、患者さんに寄り添うこと。
赤字で書いたところは非常に重要なポイントです。
患者さんの悩みに同情することが大切です。
そうすることで、信頼関係に繋がります。
患者さんはなぜ服薬を拒否するのか
【患者さんはなぜ服薬を拒否するのか?】
これについて理解しておくことも大切です。
患者さんは自分は病気ではないと思っている方も
多いのが現実です。
病気ではないのに薬を飲ませる看護師は理不尽だと
いうことになり、服薬を拒否するわけです。
こんな時に、
「いや、○○さんは○○という診断名の病気だから…」
と言ってしまうと、怒らせてしまいます。
そこで、こんな感じで説得するのをおすすめします。
「こういうことは誰にでも起こり得ることなんだよ。
決して○○さんだけが特別なわけではないんだよ。
こういう時は薬の力を借りることが大切だよ。」
患者さんだけが特別な病気を持っているわけでは
ないことを説得することで、納得して
服薬をしてもらえるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
服薬を拒否する患者さんに対しては、とにかく
焦らないことです。
焦ったら余計に患者さんを怒らせてしまいます。
焦ったら余計に患者さんに不快な思いをさせます。
焦ったら余計に上手くいきません。
本当に上手な看護師は先に話を聞くことから
始めていく。「聞き上手」なのです。
関連記事一覧
https://haji-igohistory.com/nobunaga/nurse-kyujin-sagasikata-best/
https://haji-igohistory.com/nobunaga/nurse-shoguh-warusugi/